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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

草色の表紙

书籍名

比较で読みとく スラヴ语のしくみ

着者名

判型など

244ページ、四六判

言语

日本语

発行年月日

2016年7月30日

ISBN コード

978-4-560-08723-7

出版社

白水社

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

その他

新版 - 2025/1/25刊行

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『比較で読みとく スラヴ語のしくみ』は、スラヴ語をまったく知らない人にも、その作りや言葉の成り立ちがわかり、実際に勉強してみたいと思ってもらえるよう、平易に書かれた語学入門書です。

「スラヴ語」といっても、もちろん、このような名前の言语が存在するわけではありません。世界の多くの言语は、近隣にある他の諸言语とともに、起源的なつながりのある大きなファミリー - "語族" - を形成すると考えられています。「スラヴ語」とはそのような語族の一つの名前で、"スラヴ祖語" と呼ばれる祖先の言语から分岐した言语の数々を含みます。具体的には、ロシア語やポーランド語、チェコ語、ブルガリア語、クロアチア語などで、これらは、西暦にすれば9~10世紀頃までかなりよく似た、大きな言语の中の方言のような関係にありました。

これらの言语のうち、ロシア語やブルガリア語、マケドニア語はキリル文字 - たとえばуниверситет ("大学") のような - を用い、ポーランド語やチェコ語、クロアチア語はラテン文字、つまり私たちが日常目にしているローマ字を使って、universitetのように表記します。文字体系が異なるとまったく別の言语のように見えてしまいますが、音だけにしてみれば、これらの言语は今も互いによく似ており、基本的な語彙や文法にも類似したところが多く見られます。そのいっぽうで、分岐して1000年以上たち、それぞれの歩んだ異なる歴史や社会情勢を反映して、現代のスラヴ諸言语には異なる点も多く見られます。ではそれはどういった点に現れるのか、どのようにして変わったのか、本書はそのような視点からスラヴの諸言语の特徴を記述しました。
 
たとえば -- 現代ロシア語で「兄弟」を表す語はбрат (ラテン文字でbrat) ですが、ブルガリア語やマケドニア語でも、まったく同じ綴りで同じ意味を表す語になります。さて、上で述べたように、スラヴの諸言语はスラヴ祖語という共通した祖先のことばから発しています。ここからごく単純に、ではスラヴ祖語でも「兄弟」を表す語はbratだったのだろう、という推測がなされます。そしてこれは、正解です。ではこのことからさらに、何かのスラヴ語の単語がaを含んでいれば、他の言语でもこれに対応する語にはaが出てくると予測をたてたとしましょう。しかしたとえばaを含むマケドニア語のмаж「夫」に対応するロシア語はмуж、そしてブルガリア語ではмъжです。キリル文字が読めない人にも、これらの語で、語頭のмと語末のжは同じだけれど、その中にあるа、у、ъは違う、ということはわかりますね。どうして「兄弟」では出てくる母音はみなаなのに、「夫」では違うのか。そんな話から、本書では、音の構造の共通性や違い、さらには文法のさまざまな形の特徴とスラヴ語間の異同などについて説明してあります。

巻末には、日本で入手可能なスラヴ语の学习书?辞典などの一覧をあげました。
 

(紹介文執筆者: 人文社会系研究科?文学部 教授 三谷 惠子 / 2016)

本の目次

第1部 文字と音のしくみ
1 文字のしくみ
2 母音のしくみ
3 子音のしくみ
4 音のつながりと响きのしくみ
 
第2部 语のしくみ
1 名词のしくみ
2 代名词のしくみ
3 形容词のしくみ
4 动词のしくみ
 
语形成のはなし
 
第3部 文のしくみ
1 文のしくみ
2 「である」「ある」「ない」のしくみ
3 「てにをは」を作るしくみ
4 时とできごとのしくみ
5 伝えるしくみ

関连情报

新版:
比较で読みとく スラヴ语のしくみ[新版] 新刊 (白水社 2025年1月23日)

 
着者コラム:
教員エッセイ「私の選択」裏返ったRが運命を決めたわけではないけれど――三谷惠子 (スラヴ語スラヴ文学) (東京大学大学院人文社会系研究科?文学部ホームページ 2016年)

 
书评:
丸山由紀子 評 (『ロシア語ロシア文学研究』49巻p.198-205 2017年10月15日)

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