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东京大学教员の着作を着者自らが语る広场

表紙に宮廷のイラスト

书籍名

近衞家名宝からたどる宫廷文化史 阳明文库が伝える千年のみやび

着者名

判型など

292ページ、叠5判変型、并製、カバー装

言语

日本语

発行年月日

2016年4月

ISBN コード

978-4-305-70802-1

出版社

笠间书院

出版社鲍搁尝

学内図书馆贷出状况(翱笔础颁)

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陽明文庫は鎌倉時代に5つ分かれた摂関家の筆頭である近衛家に伝来した典籍 (書物)?文書?美術品を中心に奈良?平安初期から近代までのあらゆる時代の資料約10万件を伝える特殊な歴史資料館で、京都市内の西北、嵯峨野にもほど遠くない、兼好法師がその麓に住んだという双ヶ丘や御室桜で有名な仁和寺に隣接する勝景の地である宇多野の一段奥まった幽境の地に書庫2棟を中心に存在する。
 
本書は陽明文庫の全面的な協力を得て、東京大学史料编纂所に研究拠点を置き、田島公を研究代表者とする、大型の科学研究費助成事業 により、2011年1月より开催している市民向け公开讲座「阳明文库讲座」の讲演内容を中心に书籍化したものである。
 
巻頭に「口絵」として陽明文庫が誇る数々の名宝のうち、藤原行成 (972-1027) 筆と伝える『倭漢抄 (和漢朗詠集)』等12点のカラー写真を掲載する (本書全体で約100点の図版を使用)。
 
Iでは、近衛家の歴史や文庫の形成から継承に関して述べ (名和 修?湯山)、更に近世の禁裏文庫やそれを継承した京都御所東山御文庫との関係に焦点を当て、その歴史を述べた (北)。
 
IIでは、政治家の世界最古の自筆日記として2013年6月にユネスコの「世界の記憶」に登録された藤原道長 (966―1027) の日記『御堂関白記』の魅力や道長の栄華の実態、清少納言との関係など様々な角度から述べる (名和 修?朧谷?五味)。
 
IIIでは、近衛家の家司であった平信範 (1112-87) の日記『兵範記』紙背文書に見える平清盛?僧俊寛など有名人の書状を紹介し (尾上)、次に第9代当主近衛道嗣 (1332-87) の日記『後深心院日記』(『愚管記』) から見た南北朝後期の政治状況 (本郷) や、織豊期の近衛家第16代?17代当主の前久 (1536-1612)?信尹 (1565-1614) の激動の人生 (藤井) をとりあげた。
 
IVでは、陽明文庫所蔵の宸翰?近衛家当主や公家の名筆?名品に関して (島谷)、漢籍全般に関して (芳村)、地図?指図のうち「宮城図」を九条家本延喜式附載「宮城図」や東山御文庫本「宮城図?大内裏図」との比較研究 (金田) である。
 
最後にVでは、陽明文庫の事業活動 (名和知彦)、「陽明文庫講座」の実施記録 (粕谷)、陽明文庫収蔵史料とそのデジタル画像による公開が日本古典研究に如何に役立つかを述べた (田島)。
 

(紹介文執筆者: 史料编纂所 教授 田島 公 / 2017)

本の目次

カラー口絵  近衞家陽明文庫が誇る至宝の数々
宮廷のみやびを伝える陽明文庫―序にかえて (名和 修)
はじめに―本書をお読みいただく方に (田島 公)
    I  近衞家と文库の歴史
1  陽明文庫の沿革―成り立ちといまのありよう (名和 修)
2  『摂関家旧記目録』の筆者は藤原忠実か―摂関家再興の象徴 (湯山賢一)
3  禁裏文庫と近衞家―江戸?明治期の様相 (北 啓太)
    II  世界記憶遺産『御堂関白記』の世界
1  『御堂関白記』の魅力あれこれ (名和 修)
2  藤原道長『御堂関白記』が語る栄華の真実―三代の天皇を孫で独占するまで (朧谷 寿)
3  『御堂関白記』と『枕草子』(五味文彦)
    III  朝廷を支えた近衞家―歴代当主と家司たち
1  『兵範記』紙背文書やその他の断簡からの発見 (尾上陽介)
2  南北朝時代の公武関係―『後深心院関白記』にみる足利義満の成長 (本郷恵子)
3  織豊期の近衞家をめぐって―前久と信尹の武家的性格 (藤井讓治)
    IV  書跡?漢籍?古地図の貴重書をさぐる
1  近衞家の書跡―その価値と魅力 (島谷弘幸)
2  陽明文庫の漢籍―優品三十六点を厳選解説 (芳村弘道)
3  「宮城図」をめぐって―九条家本?陽明文庫本?東山御文庫本への系譜 (金田章裕)
    V  陽明文庫の現在―未来へ向けて
1  公益財団法人陽明文庫の事業活動 (名和知彦)
2  「陽明文庫講座」実施記録 (粕谷真里子)
3  陽明文庫と学術創成研究―目録学研究の進展と古典学の再生のために (田島 公)
 

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