记忆の确かさを判断するサルの大脳メカニズムを解明! 记忆の想起とその确信度の评価を担う神経基盘は异なる


メタ记忆の行动実験パラダイムと大脳メカニズム
础.マカクサル自身の记忆に対する确信度を评価した。もし、サルが高リスク选択肢(高确信度选択肢)を选んだ场合、先行する记忆课题が正解の场合のみ、多量の报酬を与えた。サルが低リスク选択肢(低确信度选択肢)を选んだ场合、正解?不正解に関わらず少量の报酬を与えた。
叠.メタ记忆の判断に欠かせない神経基盘(背外侧前头叶の9野)は、记忆を思い出す机能を担う神経回路と独立して存在することが分かった。
© 2017 Kentaro Miyamoto.
东京大学大学院医学研究科の宫本健太郎研究员(日本学术振兴会特别研究员)、顺天堂大学大学院医学系研究科の宫下保司特任教授(东京大学大学院医学系研究科客员教授)らの研究グループは、自分自身の记忆を心の中で振り返って主観的に评価する能力「メタ记忆」の神経基盘をサルにおいて初めて同定しました。そして、「メタ记忆」の神経基盘は、记忆を思い出すために用いられている神経基盘とは异なることを発见しました。
「メタ记忆」は、自身の行った认知情报処理を振り返って评価することが必要となる高度な精神机能です。そのため、この精神机能は、永らく、ヒトのみに特有な能力だと考えられてきました。しかし、ヒトを対象とした研究では、脳の活动と行动の间の因果関係を调べることは困难なので、「メタ记忆」が私たちの脳からどのようにして生まれるのか、さらに、记忆そのものの処理と独立した「メタ记忆」特有の神経基盘が脳内に実际に存在しているかどうかは、现在まで分かっていませんでした。
そこで研究グループは、ヒトと生物学的に近しいマカクサルが行うことのできるメタ记忆课题を新しく开発し、サル自身が自らの记忆に対して确信している程度を、客観的かつ行动学的に评価する方法を见出しました。课题を行っている间にサルの脳の神経活动を磁気共鸣机能画像法(蹿惭搁滨法)で计测しました。その结果、メタ记忆の処理时には、背外侧前头叶の9野と呼ばれる大脳领域が活动することが见出されました。さらに、神経活动を抑えるような薬剤(骋础叠础-础受容体作动薬 ムシモール)をこの脳领域に注入し、神経活动を一时的に抑えたところ、长期记忆を思い出すことには全く影响が及ばない一方で、长期记忆に関わるメタ记忆判断(确信度判断)のみに问题が生じることを発见しました。
この成果は、将来的には、脳の机能に基づいた効果的な教育法の开発や、前头前野が原因となる记忆に関わる高次脳机能障害の诊断?治疗法の确立に贡献すると期待されます。
「言语を持たないマカクサルの脳内に、内省のためのメタ记忆に特化した神経回路が存在するのは惊くべきことです」と宫本研究员は话します。「今回の成果を、これまでヒトに特有と考えられてきた高度な思考や推论の进化论的な起源の解明に繋げていきたいです」と期待を寄せます。
论文情报
Causal neural network of metamemory for retrospection in primates", Science: 2017/01/13 (Japan time), doi:10.1126/science.aal0162.
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