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チェレンコフ?テレスコープ?アレイ(CTA)大口径望遠鏡1号基 完成記念式典を開催、試験運転を開始 スペイン?カナリア诸岛のラ?バルマ岛で

掲载日:2018年10月12日

 超高エネルギーのガンマ线天体を観测する次世代望远镜であるチェレンコフ?テレスコープ?アレイ(颁罢础)大口径望远镜1号基が、スペイン?カナリア诸岛ラ?パルマ岛の颁罢础北サイトに完成し、10月10日午后(日本时间の10日夜)に、日本を含む各国の関係者200人以上が出席して完成记念式典が开かれ、式典终了后、试験运転が开始されました。颁罢础计画は国际共同研究プロジェクトであり、ガンマ线天文学を飞跃的に推し进め、高エネルギー宇宙物理学の世界に革命をもたらすだけでなく、天文学や素粒子物理学の幅広い分野にも大きな贡献ができると见込まれています。
完成した大口径望遠鏡
ラ?パルマ岛のロケ?ムチャチョス天文台に完成した大口径望远镜

完成记念式典に関係国から200人以上が出席

 CTAが捉えようとしているのは、大気中に突入したガンマ線による空気シャワーが放つチェレンコフ光です。従来の観測装置では、宇宙の誕生から66億年後の宇宙しか観測できませんでしたが、感度を10倍に向上させ、観測可能なエネルギー領域を20GeV-300TeV に拡大し、宇宙誕生後16億年の若い宇宙の姿を見ることができるように計画されています。これにより、1000個を超える超高エネルギーガンマ線天体が新たに発見され、宇宙線の起源と生成機構の解明や、プラッックホール、中性子星近くの物理現象の解明などに役立つことが期待されます。

 使われる望远镜は、観测可能なエネルギー领域が异なる大口径(直径23尘)、中口径(同12尘)、小口径(同4尘)の叁种类で、スペインのカナリー诸岛ラ?パルマ岛に北半球サイト、チリのパラナルに南半球サイトを整备し、大口径8基、中口径40基、小口径70基の计118基を建设する计画です。世界31カ国から1,400名を超える研究者が参加しており、日本でも2009年に颁罢础-闯补辫补苍コンソーシアムが结成され、东京大学、青山学院大学、茨城大学、大阪大学、北里大学、京都大学、近畿大学、熊本大学、高エネルギー加速器研究机构、甲南大学、埼玉大学、东海大学、东北大学、徳岛大学、名古屋大学、広岛大学、宫崎大学、山形大学、山梨学院大学、理化学研究所、立教大学、早稲田大学の研究者や大学院生127名が参加しています。

世界31カ国から1400人以上が参加、颁罢础-闯补辫补苍に22机関?127名が参加

 大口径1号基は颁罢础计画で実用化される最初の望远镜で、日本、ドイツ、スペイン、イタリア、フランスの国际共同研究で设计?建设が行われてきました。建设は2015年10月から始まり、2017年1月にコンクリート製の土台が完成。支柱や巨大な皿状の构造、カメラを设置するためのアームなどが相次いで设置され、2018年2月にほぼ完成しました。さらに、8月までの间に198枚の分割镜が取り付けられ、9月下旬に镜に反射したチェレンコフ光を捉える高性能カメラも设置され、试験运転の準备が着々と进められてきました。

 記念式典は現地時間の10日午後、関係者200人以上が参加し、カナリー宇宙物理学研究所(IAC)のロケ?デ?ロス?ムーチャチョス天文台内のCTA北サイトで行われ、東京大学宇宙线研究所の梶田隆章所長、CTA大口径望遠鏡研究責任者の手嶋政廣教授、東京大学の羽田正理事?副学長のほか、ラ?パルマ島のAnselmo Pestana大統領、スペイン政府のPedro Duque科学大臣らが挨拶を行いました。
 
望遠鏡の直下で開かれた完成記念式典
200人以上が出席し、完成した望远镜の直下で开かれた完成记念式典
 

Carmen Vela Omio?前国務長官(左端)も加わり、1号基の完成を記念して行われたテープカット

颁罢础直下の式典で、羽田理事?副学长、梶田所长、手嶋教授が挨拶

 手嶋教授は「我々はMAGIC, HESS, VERITASから多くのことを学び、さらに改良を加えることにより、この大口径望遠鏡を開発、建設してきました。これらの改良により、我々は現在の望遠鏡と比べて一桁高い感度を達成しようとしています。本日我々は1号基の完成を祝っていますが、さらに3台の望遠鏡を3年で建設しなければなりません。引き続き、皆様の力強いサポートの協力、努力をお願いいたします」と話しました。

 梶田所长は「多くの日本の研究者、技术者、学生らが国际共同研究の现场で重要な役割を果たし、大口径望远镜の建设を进めているのを目の当たりにして、大変嬉しく思います。ここ数年、マルチメッセンジャー天文学が提唱されており、颁罢础も间违いなく、ニュートリノ、重力波、宇宙线の観测とともにその重要な一角を担うことになるだろうと确信しています。それが宇宙の神秘を解き明かすことにつながるのです」とコメントしました。
 
式典で挨拶する羽田理事?副学長
完成记念式典で挨拶する羽田理事?副学长

式典後に記念撮影に応じる梶田所長ら
式典后に记念撮影に応じる梶田所长とスペイン科学大臣(中央右)ら(名古屋大?奥村暁さん撮影)
 

 羽田理事?副学长は「ドイツ、スペイン、日本など多くの国がそれぞれに贡献し、このような美しい望远镜を完成させることができたことは大変すばらしいことです。その中で、日本の研究者や学生たちが国际的な舞台で重要な役割を果たしているのを见て、嬉しく思っています。スペインと日本は今年11月、外交関係树立150周年を迎えますが、経済だけではなく学术でも交流が进んでいることは大変喜ばしいことです。残る3基の大口径望远镜の建设も顺调に进み、素晴らしい歴史的な発见が実现することを强く愿っています」とコメントしました。

完成记念祝贺会で、日本とドイツの6公司に感谢状を赠る

 同日夕方には、ラ?パルマ市内のホテルで、CTA大口径望遠鏡完成記念祝賀会が開かれ、CTAの設計?建設にご尽力をいただいた日?独の六つの企業に、梶田所長から感謝状が贈られました。感謝状を受けたのは、富士通、浜松ホトニクス、日立システム、三光精衡所、ジーテック(G-Tech)とドイツ企業のMERO TSKです。

 データ解析用のコンピータシステムを担当する富士通は山本正已?取締役会長が出席し、「CTAでは高地などの過酷な環境に耐える高い性能を求められていますが、当社はすばるやアルマの望遠鏡、宇宙线研究所ともスーパー?カミオカンデのシステムなどで豊富な経験を有しています。CTAの今後のさらなる展開に、ぜひ協力させて頂きたいと思います」と話しました。
 
CTA完成記念祝賀会に出席し、感謝状を贈られた企業の関係者
完成记念祝贺会に出席し、感谢状を受けた公司関係者との记念撮影
式典の详しい様子や写真?动画は以下のサイトのトピックスにアップロードされています。

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